子供に学ぶ
2004.06.17
月日が流れるのは本当に早く、気がつくと我が家の長男も5月で3歳となってしまいました。
世間で俗に言う「第1次反抗期」真っ盛りの、とてもきかん坊な(よく言えばすっごく元気な?)男の子に育ちました。
そんな息子の最近のお気に入りは、「仮面ライダー」!
日曜日の朝7時半から始まるヒーロータイムに、息子はもう釘付けです。
(むしろ旦那が夢中???)
すっかり仮面ライダーになりきって、「はぁっ!」「とおっ!」と大騒ぎです(笑)
昔から変わらない勧善懲悪なストーリーかと思いきや、最近の仮面ライダーシリーズはとても奥が深く、大人でも楽しみながら考えさせられる内容です。
正義と悪者との線引きが難しく、人間(ときにはモンスター)の2面性を暗示しているような気がします。
最近、仮面ライダーを見ていた息子の発言に、深く考えさせられました。
場面は、モンスターと仮面ライダーが今まさに激しく闘っているところ。
モンスターに不意をつかれた仮面ライダーは、思いっきりすっ転んでしまいました。
「あ〜仮面ライダー危ないっ!」
倒れている仮面ライダーに近づいてきたモンスターは、ライダーの腕を掴み引き起こしました。
もちろん止めを刺すために。
でもその場面を見た息子は、ポツリと言いました。
「なんだ〜この人(モンスターのこと)いい人なんだね!」
私はびっくりして理由を尋ねたら
「だって、ライダーのおてて引っ張って起こしてくれたもん」
これって、大人ではまず思いつかない発想じゃないでしょうか?
どこからどう見ても、凶悪そうな外見のモンスターはあくまでも倒すべき悪者。
そんな悪者に善意のかけらを見出そうなんて、これっぽちも思いつかなかった私。
子供の純粋な視点に、ただただ感心させられました。
・・・もちろんその後、モンスターはこてんぱにやられ、「やっぱり悪者だったね」という結論に達するのですが(^^;)
私たち大人は、外見や慣習で物事の善悪をつけてしまいがちではないでしょうか?
「澄んだ子供のような心の持ち主に戻ろう!」とは今さら宣言できませんが、少しでも物の見方を改めようと考えさせられる出来事でした。
子育てってある意味、自分育てですよね?
子供ってやっぱりすごいな〜
(鈴木優子)